「ジロー。昼休み 終わるよ?」
屋上。フェンスを背に 足を投げ出して座るの膝を枕に、
すよすよと 眠るジロー。
「ジローってば。次 音楽だぞー?太郎ちゃんだぞー?おーい。」
「んー。もー少し…」
「遅れるぞ?」
「んー。」
「起きないと ちゅーするぞ?」
「ん。して…」
「起きてんじゃん。」
「してー…」
ころころと 太ももの上を転がるように 首を振るジロー。
「くすぐったいっつーの!」
ぺちりと、ジローの額を叩く。
「ったく…ほんとに 起きろよ?」
「ん。」
は、仕方ない と言った風に ちゅ と キスを落として、
ぱっと 顔を上げる。
「んー。もーちょっと…」
「だめ。ほら、起きる!」
「…はーい」
のそのそと ジローが起き上がったところで、予鈴が鳴った。
「わ、やばっ!急ぐぞ ジロー」
「うん。えへへー」
階段を駆け下りながら、ジローが にやけた。
「何?」
「の 太もも、気持ちよかった」
は、危うく こけそうになるのを、すんでで こらえた。
Thank you☆