14.ひざまくら。




「ジロー。昼休み 終わるよ?」


屋上。フェンスを背に 足を投げ出して座るの膝を枕に、

すよすよと 眠るジロー。


「ジローってば。次 音楽だぞー?太郎ちゃんだぞー?おーい。」

「んー。もー少し…」

「遅れるぞ?」

「んー。」

「起きないと ちゅーするぞ?」

「ん。して…」

「起きてんじゃん。」

「してー…」


ころころと 太ももの上を転がるように 首を振るジロー。


「くすぐったいっつーの!」


ぺちりと、ジローの額を叩く


「ったく…ほんとに 起きろよ?」

「ん。」


は、仕方ない と言った風に ちゅ と キスを落として、

ぱっと 顔を上げる。


「んー。もーちょっと…」

「だめ。ほら、起きる!」

「…はーい」


のそのそと ジローが起き上がったところで、予鈴が鳴った。


「わ、やばっ!急ぐぞ ジロー」

「うん。えへへー」


階段を駆け下りながら、ジローが にやけた。


「何?」

の 太もも、気持ちよかった」


は、危うく こけそうになるのを、すんでで こらえた。









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