「いやだ。」
「嫌じゃない。飲め。」
でん、と 牛乳の入ったグラスを目の前に置かれたエドは、
怒っているような顔で、しかし 涙目になってしまいながら 俺を見上げた。
「俺より でかくなりたいんだろう?」
「なりてぇけど、でも 牛乳なんて飲まなくたって…」
「カルシウム摂らずに でかくなったら 骨が スカスカになるだろうが。」
「そんなの…」
「エド。いいから 飲め。」
「…は 意地悪だ…」
誰が意地悪で こんなこと言うか!と怒鳴りつけたいのを堪えて、
エドの前に置いたグラスを手に取る。
「ったく、しょーがねぇな…」
エドを連れてリビングへ行き、ソファに座らせる。
脇のテーブルに とん、とグラスを置くと、俺は
エドに 圧し掛かるようにソファに上った。
「へ??! 」
驚くエドは無視して、牛乳を口に含むと、そのまま無理矢理 口付けた。
「んっ…んーっっ」
エドの口に牛乳を流し込んで、飲み込まずに吐き出したりしないように
エドの口から それが無くなるまで、舌で口腔を掻き混ぜてやる。
「っ…ひでぇ…。」
ようやく全部 飲み込んだのを確認して口を離すと、
エドが 恨めしげに睨み上げてくる。
「これから 毎日、キスはミルク味だな。」
いつも押し倒されている仕返しとばかりに笑えば、
エドは 苦い顔を隠さない。
「さ、取り敢えず このコップ一杯分、キスをしようか。」
俺の言葉に青くなるエドは、けれど本気で抗えはしなくて、
諦めたように 目を閉じた。
☆Thank you...☆