黒の教団本部内、大浴場。
「誰もいないんだ、気にすることないさ」
「する!俺はする!」
「すんなって。大丈夫。愛してる」
「ついでみたいに言うなっ!」
もめているのは とラビ。
頭上からはシャワーで冷水が降り注いでいる。
「誰か来るってば」
「来たら見せつけてやればいいさー」
「いいわけあるかボケっ」
そして、の背中には、びったりと ラビが張り付いていた。
「水、冷たいんだけど」
「だから、あっためたげてるさ」
「うざっ」
「ひどっ」
外から帰ってきて真っ先に、コムイの机から書類を発掘していた
を捕まえに来て、暑くて汗かいたと言って、を風呂場へ
連れ込み現状に至るという強行をやってのけたラビは、
少しばかり怒っているを、それでも放しはしなかった。
「ラビ…いい加減に…んぅっ!」
放せと言おうとしては、かくんと後ろを向かされ、
その口をラビのそれで塞がれてしまった。
「んーっっ」
水に打たれたままでは、鼻から息を吸うこともできず、
苦しさに抗議するが、ラビは構わずキスを続ける。
「ん…っけほっっ」
ようやく解放されて、けれども口付けられる快感と、
軽い酸素不足に力の抜けてしまったを、
満足気に見下ろすラビは笑顔だ。
「ここで1回、してもいいだろ?」
「…ばか」
きゅっとシャワーの水を止めて、冷えた身体を重ね合わせる。
その感触を心地良く感じてしまったは、
少しばかり複雑な気分になり、ペシリと一つ、
ラビの頭を叩いてみたりした。
☆Thank you...☆