55.じゃあ嫉妬して





ベッドの上、くすくすと笑いながら服を脱いでいくを、すぐ横のソファに

だらりと座ったレイフロが眺めている。


「昼間、チャーリーに手を出したの、怒ってるんだ?」


笑いながらすべて脱ぎ去って、レイフロみ向かって身体を開くは、

ひどく上機嫌なように見える。


「あれは、俺のもんだ」

「僕だって、あなたのもののつもりですけど?」

「お前は人間だろうが」

「だから、僕をエサにしてって言ってるのに」


言いながら、笑っている。

は、ずっと、くすくすと。


「殺しちまうよ」

「べつにいいですけど」

「よくねぇ。お前だって、俺には大事だ」

「セフレだから?」


しかし、笑っているのその目は、決して笑ってはいなかった。


「違ぇよ。お前は……」

「まあ、そうだよね。いつも最後までしてくれないし」

「そういう話じゃねーだろ」


疲れた、というように、ソファに深く身を沈めるレイフロの前に、

全裸を恥ずかしげもなく曝したが近付く。


「お前はお前で、大事だって、何度も言ってるだろう」

「じゃあ、嫉妬して」

「あ? してるよ、いつも」

「どっちに?」


僕に? チャーリーに? そう問うは、もう口元すら笑ってはいない。


「昼間、嫉妬したのは、手を出した僕に? のせられた彼に?」


じっと、その目を見つめながら、レイフロの膝へと、は乗り上げる。

こういうとき、レイフロは絶対に答えをくれない。


「ねえ……」


切なく歪むの顔から目をそらし、レイフロはの性器に

指を纏いつかせる。

身体に手をつけられたら話はおしまい。

わかっていて、いつも身体を差し出すは、本当は答えなど

聞きたくはないのかもしれない。


「チェリーに見つかったら、殺されちまうかもな。俺が」


小さく苦笑しながら呟かれたレイフロの軽口。

いつも笑って流せるそれが、今のには、何故か、痛かった。













〜End〜





あとがき
ご、ごめんなさい……なんかごめんなさい。
微エロっていうか微々エロ?つかエロくない(凹。

レイ←主でレイ→チャリで若干チャリ→主な感じでもういっそお前ら
3Pでいいんじゃね? みたいなのが書きたかったはずなんですけど……
なにがどうなってこうなった……んだろう。
機会があったらリベンジします(あるんだろうかそんな機会……)

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