苦しい。
息が吸えない。
胸が痛い。
痛みに霞む意識と 乱れる 呼吸。
─発病した…。
幸せな日々に 終止符が打たれかけている。
その事実に気づいた時には、
ロイと暮らし始めて 半年が経とうとしていた。
流行病だった。
空気感染するもので、でも発病するかしないかは運次第。
俺は運が悪かったのだと、諦めるには 失うものが多すぎて…。
発病すれば肺がやられる。
最初は 断続的に痛みが来る。
週に1度だったり、多いときでも2度。
それが 徐々に3日に1度になり、2日に1度になる。
最後には、肺が空気の侵入を拒むように呼吸が出来なくなり
そのまま逝くのだと言う。
薬はない。
ただ、抗生物質を服用することで、
少しでも最初の状態を保つことは出来る。
それが効かなくなるのも時間の問題だけれど。
今、俺の痛みは 週に1度から2度。
この状態が、もう1ヵ月続いている。
「こんなところに いたんですか。」
さして広くはない庭の、陽だまりになっている木に寄りかかり
ぼーっと 空を眺めていた。
陽が落ちかけて、もう そこが日陰になるころ、
ロイが 安堵したような呆れたような溜め息を吐きながら
俺の前に立った。
「おかえり、ロイ。」
見上げて言えば、また 溜め息。
「ローイ?ただいまのキス、は?」
木に凭れて座ったまま 両手を伸ばすと、ロイが屈んでくれる。
その首に腕を回し 抱きつけば、やっと唇が触れ合う。
「ただいま、さん」
「おかえり。」
軽く触れて離れて。
抱きついていた腕を解こうとしたら、そのまま抱き上げられた。
「わっ」
すたすたと 歩き出されて、慌てて しがみつき直す。
「こんなところで、何をしていたんです?」
「何って…ぼーっとしてた。」
「ぼーっと…って 風邪でもひいたら どうするんですか。」
ただでさえ 爆弾を抱えているのに、と 俺を抱く腕に力が入る。
「大丈夫だって。ロイは心配しすぎだよ。」
「さんは 楽観しすぎだ。」
すぱっと 言い切られて、苦笑するしかない。
「だって、悲観したって 状況は変わらないだろう?」
「そういうことを言ってるんじゃありません。」
悲観なんてしたら 尚更 悪化しますよ と、
呟くように言い捨てたロイは、ずんずん家の中を進んで行く。
どこへ行くのかと思っていれば、ロイは 迷うことなく寝室へ入り
俺をベッドに下ろした。
「ロイ…?」
そのまま覆い被さってくるのかと思いきや、
「大人しく していて下さい。お願いだから。」
そう言って 俺にタオルケットを掛け、その上から ぎゅっと抱き締め
俺の肩の辺りに 顔を埋めてきた。
「寝てろって?身体腐るって それじゃ。」
言うと、ロイは 俺を抱き締めたまま ふるふると首を振った。
「気が気じゃなかった。帰ってきて 声をかけても返事がないから。」
「ロイ…」
「どこかで 倒れてるんじゃないかって…心配で…」
「…ごめん。ロイ、ごめん…」
「本当は ずっと あなたの側にいたい。」
顔を上げたロイは、ひどく 切なげな目で 俺を見下ろしていて。
俺は、ただ この病気を恨めしく思う意外 出来ない自分に
胸が ずきりと痛むのを 感じるしかない。
「側にいなかったら 不安でたまらない。あなたが…」
消えてしまうんじゃないかって…と、絞り出すように零した唇が
そのまま 俺のそれに降りてくる。
発病以来、いつ死ぬかわからない という恐怖は、
俺よりも むしろロイを蝕んでいくようで。
「俺は、まだ死なねぇよ。ロイ。」
最近の彼は、隠しきれない その弱さに打ちのめされているのか、
一緒にいられる時は、俺を抱き締めて離そうとしない。
また俺の肩に顔を埋めるロイの さらさらとした黒髪に指を絡め
ゆるゆると 掻き混ぜる。
「ロイ?ほら そろそろ夕飯の支度しないと…」
昼以降 ぼーっとしてしまったから、まだ何もしていない。
「今日は早かったんだな。仕事、一段落したのか?」
ロイは 動かない。
ここ数日の行動でわかったこと。
ロイは こうして自分を落ち着けてから 俺に笑顔を見せる。
さっきのように 切なげな目を
見せ続けるわけにはいかないという自制なのだろう。
「腹減ったろ?な、ロイ。」
大丈夫 と言って慰めることも、心配しすぎだと宥めることも
この状態では、すれば余計に彼を苦しめることになるだけ。
彼も 同じ気持ちだからこそ、気休めの言葉など口にせず
自分を抑えることを選び、その手段として 俺を抱き締める。
「ローイ?離れないなら 襲っちゃうよー?」
こうなったら、俺が あっけらかんと 振舞うしかない。
と言っても まぁ、元々 そんな性格だから
無理に そうするわけじゃ ないけれど。
「はー…。ロイってば。寝てんのか?」
「寝てません。」
やっと返事はくれたが、顔は上げてくれない。
「なー、ホントに襲うぞ?」
「あなたは もっと自分の身体のことを 考えるべきだ。」
「考えてるって。」
「俺は 本気で言ってるんです。」
「俺だって本気だよ。」
ロイの髪を掻き混ぜていた手に力を込め、ぎゅっと抱き締める。
「だって10日も お預けなんだぜ?」
「さん…」
はっきり言って 欲求不満だ。
「だめです。さん。大人しく…」
「やだ。…欲しくて、気が狂いそう。」
「っ…」
がばっ と 顔を上げたロイの目は、僅かながら欲情に濡れている。
その瞳の色に、にやりと笑って 誘う。
「今夜は、しような。」
「あなたは、意地悪だ。」
「お前は 苛め甲斐があるからな。」
「敵いませんよ、あなたには。」
苦笑を浮かべたロイに、それでも笑ってくれたと 安堵する。
「さて。腹が減って動けなくなる前にメシの支度をしよう。」
「俺がしますよ。」
「お前は どうしても 俺を寝たきりにしたいようだな?」
「違いますけど!でも…」
「大丈夫だっつってんだろ?」
不安げな表情を隠さないロイに苦笑して、
その頭を ぽすりと叩く。
「一緒にいれば 問題ないだろ?な。」
ずっと くっついてろ、と言うと、やっとロイは 笑顔を見せた。
※ ※ ※
「あ…っん」
ベッドに背中を預け、覆い被さってくるロイの熱を受け入れる。
夕飯を済ませ、シャワーを浴びて。
その間に発作が起こることもなく、それでも行為を渋ったロイに、
抱け と、半ば強引に命令した。
「ふ…ぅ」
発病したことを ロイに知られてから10日。
多分 俺の身体を気遣ってだろう、
ロイはキス以上の行為を しようとしなかった。
久しぶりと言える その圧迫感に、けれどすぐに慣れた身体は、
ロイを受け入れているという事実に それだけで快感を覚える。
「ん…やっ…ロイ、もっと…」
求めても、ゆるゆるとしか動いてくれないロイに、不満の声を上げる。
「だめ。、辛いでしょう?」
なるべく肺に負担をかけたくない、という配慮なのだろうが…
「動いて…くれない…方が、辛いっ…から…っ」
「…」
「前みたいに…して?おねが…っ」
言い終わらないうちに、ロイの動きが 激しくなる。
と、言っても 明らかに気を遣っているのが
分かるほどの動きだったけれど。
「あ…いっ…いい、ロイ…」
「苦しく…ないですか?」
「だい…じょうぶ。いい…からっ…もっと奥…っ」
「じゃあ、後ろからの方が…」
肺を圧迫しないように、と 俺をひっくり返そうとする
ロイの首に手を回して しがみついた。
「やだ。っ…このまま、して。」
「でも…それじゃ」
「いいっつってんだろっ!しろよ、このままっ」
ぎゅーっと 力を込めて抱きつくと、
ロイの溜め息が聞こえた。
「わかりましたから。腕、力 抜いて。。」
「ん。」
「苦しかったら、止めてくださいね。」
「遠慮なんか…すんじゃねーよ。俺は 焦れてんだ。」
「あんまり 煽らないで下さいよ…。」
止まらなくなる、という呟きが聞こえ、
俺は それだけで、嬉しくなって 笑った。
※ ※ ※
それから数日の間は、特に ひどい発作も起きず
安定した日々が続いていた。
「ん。ふかふか。」
夕方近く、外に干してあった洗濯物を取り込み終えて、
家に入ろうとした、その時。
「っ…」
ツキン、と 胸の辺りが痛んだ。
まずい、来る…!
「っ…ぁ…っ」
締め付けられるようにも
鋭利な刃物で切りつけられるようにも取れる痛みが
肺から湧き上がる。
「ぐ…っ」
耐え切れず、その場に どさり と、倒れこんだ。
「さん!?」
その音を聞きつけたのか、庭に走り込んできた 軍服の男。
…ジャン…。
「ぁ…ぅっ」
声を出そうとして、しかし痛みに
僅かな呻きを洩らすに止まってしまう。
「さん!! 」
俺を視界に捉え、青くなったジャンが 駆け寄って来る。
慌てて俺を抱き起こし、背中を擦る。
「っ…は…ぁ」
「すみません。さん、俺、どうしていいか…」
おろおろと、それでも ゆっくりと大きく背中を擦るジャンの手に、
それを 温かいと思えるほどには 落ち着いてくる。
だんだん、まともな呼吸が 出来るようになってきた。
そっと、支えてくれているジャンの胸を押す。
「さん…?」
「さ…んきゅ。ジャン。もう…大丈夫、だから。」
大きく息を吸って、はいて。
痛みが引いたことを確認する。
「大丈夫って…ホントに?」
「ああ、もう痛くねーから 大丈夫。」
「そんなこと言ったって…」
「一度引いたら しばらくは平気なはずだしな。」
「でも…」
不安そうに言い募るジャンの肩に手をかけて立ち上がる。
「さん!」
「だぁいじょぶだって。今 茶ぁ淹れるから。」
「だっ だめですよ、そんなっ」
「俺が飲みてぇの。」
「じゃあ 俺がやりますからっ」
そういってジャンは、俺を寝室に連行し ベッドに押し込んだ。
「今 お茶淹れて来ますから、大人しくしてて下さいねっ!」
ばたばたと キッチンへ向かうジャンを見送って 溜め息を吐いた。
「平気だって 言ってんのに…。」
心配されているのはわかるが、あんまり居心地の良いもんじゃない。
その後、ジャンは 俺が茶を飲むのを見届け、
カップまで洗ってくれてから、大人しくしてて下さいねと
再三 言い残し、司令部に戻っていった。
そう言われたところで、暇なのが耐えられない俺は、
さっさとベッドを抜け出した。
取り込んで放置してある洗濯物をたたんでいたら、
ものすごい勢いで帰ってきたロイに見つかり、めちゃくちゃ怒られた。
怒られながら、ジャンに口止めするのを忘れた自分を 恨めしく思った。
※ ※ ※
「ふぅ。」
「ふぅ、って…」
「ん。満足。」
「よかったですね。じゃあ 大人しく寝てください。」
「ぅ…ロイ、冷たい…。」
その夜。
俺の身体を心配するロイは、強請っても泣き落とそうとしても
まったく聞いてくれなくて。
最終的に、してくれないなら このまま外 走りに行く!
と、脅してセックスした。
「俺を不安にさせるからです。」
そう言いながら、タオルで俺の身体を拭きあげ、
パジャマを着せてロイ自身も さっさとパジャマを着ると、
ベッドに入り俺を抱き締めて 寝の体勢を作った。
そのまま寝てしまおうとして、
言いたいことがあったのを思い出した。
「なぁ、ロイ。」
「はい?」
不意に真剣な声で呼ばれて、ロイが訝しげな顔をする。
「真面目な話、なんだけど。」
「何…ですか?」
「俺が死んだら、割り切って くれな?」
「何ですか、いきなり。そんな、死ぬとか…」
聞きたくない、と、無意識の拒絶だろう。
その目は 何か他の話を出そうとするように、
視線を彷徨わせた。
「ロイ。ちゃんと 聞いて。」
「っ…」
「俺が 死んでも、後追いとかは絶対考えるな。」
「さん…」
「人体錬成、なんて 以ての外だぞ?」
ロイの目に 動揺が走る。
「お前は、お前の道を 生きてくれ。」
「俺は…あなたと 離れるのは…嫌だ。」
「ロイ…」
抱き締める腕に力が入る。
これ以上 俺に口を開かせたくないのだろう。
でも、だめだ。
「ロイなら、そう言った?」
「え…」
「離れるのが嫌だから、一緒に死のう とか、そういうこと 言った?」
「それは…」
言いかけてロイは 目を伏せると、ふるふると 首を横に振った。
「だろ?だから、な。約束。」
「…はい。」
頷いたロイに 微笑して、俺は 眠りに落ちた。
※ ※ ※
それから、1ヵ月が経とうとしていた。
「出かけませんか」
と、ロイが言ったのは 仕事を終えて帰ってきた 午後10時過ぎ。
「出かけるって…どこへ?」
買い物か何かだろうか。
しかし、この時間では 店など開いているはずはない。
「明日、休暇が取れたんです。」
「休暇…って、いいのかよ?忙しいんじゃないのか?」
無理やり もぎ取ったんだろう。
ロイの顔に苦笑が浮かぶ。
「だって俺たち、2人でどこかへ 行ったことないでしょう?」
「そう…だな。」
「身体、辛い?」
「いや、大丈夫。行こう。」
そう言うと、ロイは にっこり笑った。
「どこへ 行きましょうか。空気の きれいなところが いいですね。」
言われて、ふと思いついた。
「なぁ、ロイ。俺、行きたい所が あるんだけど…。」
※ ※ ※
出かけることに、不安がないと言えば嘘になる。
俺の肺は、ここのところ毎日のように 空気の侵入を拒むようになった。
日中の 僅かな時間のことだから、ロイには気付かれていないけれど。
「さん。具合、悪くないですか?」
「ああ、平気だよ。」
今日は いつもより調子が良い。
ロイと出かけられることが、俺の気を浮上させたからだろうか。
病は気から、とは よく言ったものだ。
イーストシティから、汽車で約3時間。そこから歩いて30分。
辿り着いた目的地の、天気は晴れ。当たりだ。
「んー。気持ちいいなー。」
緩やかに吹き抜ける風を、正面から受ける。
目の前に広がるのは、特に何でもない草原。
視界は 一面の緑。
「さんの 来たかった所って、ここ?」
「ああ。昔 よく家族で来たんだ。」
そう言うと、ロイは 納得したように微笑んだ。
「今は時期じゃないけど、ここ 花畑なんだ。」
「え。」
「ここ一面にな、白い花が咲くんだよ。」
「へぇ…」
風が吹くと、舞い上がる その花弁が、天使の羽のようで。
幼い頃の俺は、それが 大好きだった。
「すごく、綺麗なんだ。」
お前にも見せたい、と 口にしたら、
ロイは、笑って俺を後ろから抱き締めた。
「じゃあ、また来ましょう。2人で。」
あったかくて、その あったかさに、泣きそうになる。
泣く代わりに微笑んで、首だけ動かして ロイを振り返った。
「ありがとう、ロイ。」
言った唇に、ロイの それが触れる。
啄むだけのキスをして、身体を離す。
「この先にさ、小川があるんだ。」
「小川?」
「そう。」
「入ったりとかは、だめですよ?」
「わかってるよっ。行ってみるだけ。」
まるで子ども扱いだな、と笑えば、
だって子供っぽいんです、と返ってきた。
※ ※ ※
これ以上は だめです、と
小川の数メートル手前でストップをかけられた。
なだらかな傾斜になっている そこから、
さらさらと流れる水を見下ろす。
「平気だっつってんのに…」
「落ちでもしたら どうするんです。」
「俺は どんだけ 子供だよ?」
そんな やり取りをしながら、久しぶりの開放感を満喫していると、
不意に くらり と、視界が歪んだ。
「あ…」
「さん!?」
倒れ込みそうになった俺を、ロイが慌てて支えてくれる。
「大丈夫ですか?」
「ん。ちょっと 疲れたかな…」
その場に ゆっくり座らされ、ふぅ と 息を吐く。
額を 嫌な汗が伝っていく。
「タオル、濡らして来ますね。」
「ああ。ありがと…」
ロイは 荷物から タオルを引っ張り出し、
小川の方へ向かった。
「今日は…調子良いと 思ったのにな…」
息が上がり始めるのが わかる。
発作の 前兆。
「っ…」
けれど、何かが…違う。
「っ…あっ?!」
激痛が 走った。
息を吸うことは愚か、吐くことさえ ままならない。
座っていることすら困難で、地面に蹲る。
「ぐ…ぅっ…ぁ…」
「さん!! 」
戻ってきたロイが、血相を変えて 俺を抱き起こす。
「…ぃ…っ」
ロイ、と 呼ぼうとして、痛みが それを許してくれない。
わかっている。わかって、しまっている。
これが 最後だ。
この痛みの後に待つものは、1つしかない。
「ロ…イっ」
「しゃべるな!しゃべらないで。さん」
ごめん。ごめんな、ロイ。
俺は ここで、お前の手を 放すよ。
「ご…めん…な」
痛みを抑えつけ、絞り出した声は、
掠れた吐息にしかならない。
「さん…っ !」
「お…前、は…きっ…と…しあわ…せ、に…っぁ…」
「何で、そんな…こと…っ」
ロイの瞳が、不安に揺れる。
「そんな、死ぬみたいな 言い方…っ」
「あいし…て、る…ロイ…」
ロイの目から、零れた涙が、
俺の頬を 濡らして落ちる。
「いやだ…いやだっ!さん…っっ」
声を出そうとして、もう それが叶わない。
意識を手放してしまいそうになる痛みの中、
それでも 俺は、ひどく落ち着いた気持ちで ロイを見上げた。
力の入らない腕を持ち上げ、ロイの首に 回す。
声を出そうとはせず、口の動きだけで 伝える。
─キ ス し て
ゆっくりと そう動かした唇に、そっと ロイの それが触れる。
最初で最後の サヨナラのキスは、ひどく甘く感じられた。
「…愛してる。永遠に…」
言われて、微笑んだ。
俺は 最後まで、幸せだったよ、ロイ。
ロイの中の俺が、いつも笑顔でいられるように、
最後まで、笑っていよう。
ロイの匂いに包まれながら。
肺の痛みも 凌駕して。
俺は、最後の 息を吸った。
〜End〜
あとがき
第三弾、いかがでしたでしょうか。
このシリーズを書くに当たって、最初に決まった話がこれでした。
(最初から このつもりで書いていたという…)
この後 第四弾で完結です。
よろしければ お付き合いくださいませ。
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