「いや…いやだ…っ!やめ…っあぁっっいやぁぁっ」
悲痛な声が響く部屋は、その建物の地下にあった。
部屋の中央に据えられた豪奢なベッドは、スプリングのよく効いた
上質のものであったが、その使用目的は 拷問、
それも性的な それにのみ絞られていた。
天井から、足枷のついた鎖が吊るされ、ベッドの周囲には
卑猥な器具ばかりが、これみよがしに置いてある。
そのベッドの上、両の膝に枷を嵌められ、
腰が浮くほどに開脚させられた状態で天井から吊るされて、
は、その性器に淫らな虐待を受けていた。
両手首は縛り上げられ、ベッドの枠に括りつけられているため
抗う術は口頭によるしかないが、与えられ続ける苦痛と
信じ難いほどに湧き上がる快感に、意味を成す言葉を
口にすることは不可能だった。
「あ…あ…ぅ…っ」
後孔を抉じ開けられ、前立腺に媚薬を塗り込められて、
性器の先端から尿道の中にも注射器によって薬液を
注入されているために、どんなに酷い痛みを与えられても
その性器は勃ち上がったまま淫らに揺れる。
その隠し立てることの出来ない、快感を強制されるペニスには、
先ほどから、尿道拡張が施されていた。
「ぁぐ…ぅっ」
細い、けれど そこに入れられるには十分すぎるほどに太い
銀色の棒が、尿道口を抉じ開け、深く深く狭い管の肉壁を割っている。
奥まで押し込まれ、やっと内側の粘膜を擦られる激痛から解放されたと
が吐息した瞬間、ヴヴッと音を立てて、棒が振動を始めた。
「あっ!? ひっ…あぁっあーっあーっ」
今までの、肉を擦られる刺激とは違う、内側から びりびりと
痺れているような刺激に、の背が ぐぅっと反り返り、
抜いてくれと言うように振られる腰に合わせて、
振動に犯され続けるペニスが、ゆらゆらと揺れる。
「どうだい?おちんちん専用のバイブの味は」
恥ずかしく広げられた下肢の全てを見下ろしながら、
わざと恥辱を煽る言葉を並べて笑うのは、ロイ・マスタングという男。
父の友人の息子であるロイを、は慕っていた。
6つ年上の彼は、にとって尊敬できる兄のような存在であり、
10歳の時に引き合わされて以来、23のこの年まで
ずっと兄弟のような関係を続けていたはずであったのに。
「あ…ぅぅ…っぁ…んっっ」
「ああ、こんなに美味しそうに飲み込んで…」
「んあぁっ!あーっ」
バイブの振動は止めないまま、ぎゅっと性器の幹を握り取られ、
内側に感じる刺激が強くなる。
痛みに遠のきそうな意識は、薬によって増強された快感に繋ぎとめられ、
逃れることを許されない。
「ひ…ぐぅっ」
くぷりと、の後孔にロイの指が2本、押し込まれる。
薬によって蕩けきった その孔は、ぬくりぬくりと抜き差しされることに
堪らぬ快感を得るが、しかし緩いそれでは、絶頂に辿り着くことが出来ない。
何が何だか、もう判断がつかず、とにかく感じる箇所を擦り上げて欲しくて、
は腰をゆすった。
自分がどんなに淫らな動きを見せているのかを、
が自覚することはなかったが、裸の身体がロイの目に曝されることには
少なからず羞恥を感じているらしく、その身体はピンク色に染まっている。
「美しいよ、…君は綺麗だ…」
の媚態に満足そうに笑ったロイは、ぐっと深くその指で欲しがる孔を抉る。
薬液を塗りこまれたその箇所を ぐりぐりと押され、
は身を撓らせて遂情してしまう。
「ひぃ…っぁ!あぁぁっっ」
けれど、尿道に震える棒を咥え込まされたままであるために、
吐精することは叶わず、放埓を塞がれた精液は膀胱へと逆流して、
酷い痛みをに与えた。
「ぎっ…ぁ…っっぅあぁっ」
尿道を抉じ開けられた時のそれより酷い苦痛に、
見開いた目からぼろぼろと涙を零し、それなのに苦痛に意識を手放すことをも
許されないほどに後孔を擦られて、拡げられていく。
「ひ…ふ…ぅ」
ずるりとロイの指が引き抜かれ、後孔がひくりと もの寂しげに収縮した。
自らの猛りをその孔の入り口に押し当てたロイは、涙の溜まったの
右の瞼を軽く押さえると 身を屈め、その眼球を舐めながら ぐっと腰を進めた。
「あまり泣くんじゃない」
大した抵抗もなく熱を受け入れていく後孔を楽しみながらロイは優しく囁く。
「この綺麗な瞳が、涙で溶けてしまうだろう?」
「ぅ…ぁ…あー…」
硬い先端に前立腺を擦り上げられ、今度は逆の眼球を舐められても、
は もう ぼんやりとロイを見つめているだけだ。
「あ…あ…っ」
反応の弱くなってしまったに、ロイは眉を寄せた。
ぐいっと前立腺めがけて乱暴に突き上げても、小さく声を零すしか
しなくなってしまったを、憎々しげに見下ろす。
「何故、感じてくれないんだい?」
バイブが突き刺さったままの性器に、ぱしっと平手が飛ぶ。
「っ…!」
ぱしぱしと、敏感なそれを打たれて、は けれど
もう声を上げぬままに 涙を零す。
「泣くなと言っただろう」
苛立たしげに、尿道をバイブで乱暴に掻き回すロイの目は、
もう欠片も理性を持ってはいなかった。
「は私が嫌いなのか?」
虐げられているのはのはずなのに、
ロイの方が辛く苦しそうな表情をしている。
答えることの出来ないに ロイは悲しそうに目を伏せると、
ひくひくと収縮を繰り返す後孔から 熱を抜き去った。
「ん…」
抜かれる感覚に が ふるりと身を震わせる。
それを見下ろしながら、ロイはベッドサイドのテーブルに放ってあった
箱の中から、先にのペニスに薬液を流し込んだものとは別の
注射器を取り出した。
先にはカテーテルで流し込んだ薬を、今度は針から ぴゅっと押し出す。
空気を抜いたそれを、じわりと性器に近づけられて、
の瞳に、一瞬 正気が戻る。
「ひ…ぃっっ」
喉を引き攣らせて 腰を逃がそうとするの大事な所に ロイの手が伸びた。
屹立するペニスの根元、揺れる2つの袋の、まずは左をつまみ上げられ、
こりこりと揉みしだかれる。
そして、針が押し当てられ、ぶつりと突き立てられた。
「ぁ…ぁ…っっ」
ペニスよりも敏感な場所に、冷たい薬液が注射される。
右側も同様に薬液を入れられた。
「っ…ぅあ!あぁっ!? 」
もう これ以上ないと思っていた快感が、そこから這い上がり始める。
「いや…い…やあぁっ」
掠れて喉に引っかかるような悲鳴が、の口から零れるのに、
ロイは満足そうに笑う。
そうして再び、自らの猛りを の後孔に突き立てた。
「あぅ…っんっっ」
同時に ぐりっと尿道のバイブを動かされ、は眩暈を覚える。
強制される悦楽は、男としての矜持を砕き、を性奴へと落としていく。
「あああっっ…ひぃぁぁっ」
ぐりぐりと、ロイの欲望が前立腺を擦り上げていく感覚に、
は吐精しないまま何度もイき続けた。
女性のように射精を必要としない絶頂を立て続けに強制され、
は息も絶え絶えになる。
「は…ふ…っっふあぁっっ!? 」
ぐい、と 一際強く その箇所に熱を押し付けられたかと思うと、
びしゃびしゃと熱い体液が そこに注がれた。
感じてしまう その箇所に 男の精液をかけられ、
は もう一度、上へと押し上げられてしまう。
「可愛いよ、…私だけのものだ」
言いながらロイは の中から自身を引き抜いた。
どろりとした白濁が、一緒に溢れ出る。
「さぁ、。たくさん出しなさい」
言葉と同時に、尿道で震えていたバイブが、一気に引き抜かれた。
「ひぃっっ」
尿道から、硬いものを、凄い勢いで排泄させられ、は
目を見開いて全身を痙攣させた。
バイブの形に拡がってしまった尿道口からは、多量の精液が
ごぷごぷと 溢れてくる。
塞き止められていた分の放埓は長く、このまま出続けて
止まらないのではないかという錯覚さえ起こさせて、
は 恐怖と快感に身悶えた。
「ああ、たくさん出たね。けど、まだ残っていそうだな」
放出の緩くなってきたのペニスを ロイの手が握り込み、
絞り出すような動きをする。
「あぅっっ」
ぎゅうぅぅぅっと 根元から先端に向けて絞られ、体液が溢れる。
さらに先端を咥えられて啜られ、最後の残滓は
射精口に舌を押し込まれて舐め取られた。
「ひ…ぃんっっ」
もう一度、ロイの指が の後孔に押し込まれ、彼の体液を
その内壁に馴染ませるように擦り付ける。
また感じてしまうしこりにも同じようにされて、もう出るものなど
残っていないだろうに、性器は恥ずかしい反応を見せる。
「や…ぁ」
ふるりと勃ち上がってしまったペニスの先に今度は、小さな球の
たくさんついたパールのネックレスのようなものが押し当てられた。
30センチほどの長さだろうか。
それが1粒ずつ、の中へと飲み込まされていく。
先ほどバイブに拡げられた孔は、くぷくぷと音を立てながら
ほとんどの球を飲み込んでしまった。
「やはり、ぼこぼことしたのは 似合わないな」
狭い孔に詰め込まれた状態の球が 肉壁を押し、
の すらりとしたペニスに凹凸を作るのを見て、
ロイは 失敗したな、と呟いた。
「次は、もう少し短いものを用意しよう」
「あ…ぅ…ぁ…」
拡げられた孔が 元に戻ろうとする力によって押された球が中で蠢いた。
が腰を揺すると、少しだけ外に残されていたそれに ロイの指がかかる。
「さ、もうイってしまいなさい」
これは あまり可愛くなかった、と まだぶつぶつ言いながら ロイは、
掴んだそれを 一気に引き抜いた。
「っああぁぁぁぁぁぁぁっっ!! 」
先ほどバイブを引き抜かれた時の比ではない排泄感が を襲った。
精液を放っている時のように 心地の良い放出感ではない。
強烈なそれに、の全身は酷く痙攣し、悲鳴が尾を引いた。
全て抜けきると、びしゃりと の腹に何か熱いものが かかった。
びしゃびしゃと降りかかるそれが、自分の性器から出ていることに
気付いたのは、尿道を ひどく熱い何かで犯されているように感じてからだった。
「あ…あ…あ…あ…っ」
止めることの出来ないそれは、の腹を打ち、そこからベッドへと流れていく。
「は、おしっこも綺麗なんだね」
だらだらと液体を零し続ける性器を握り取って、ロイは嬉しそうに笑う。
ぐにぐにと そこを揉みしだかれながら、愛しているよと 囁きが耳に注ぎ込まれ、
しかし もう何の言葉も口にすることの出来ないままに、は意識を手放した。
この狂気からは、決して逃れ得ぬだろうことを、その身に感じながら。
〜End〜
あとがき
やっぱりパラレルエロは書きやすいですねー。えへへ。
一方的な愛を押し付ける形でのセックスは
陵辱と言っていいものか迷う所ではありますが、
一応コンセプトは「陵辱系始めました」って感じです(笑。
主人公、喘ぐ以外してないですが、一応クールビューティ系の
設定になってます(分からないってば)
実は続きも しっかり考えてますが、書くかどうかは不明。
この話に関しては、文章の質は良くないと自覚しています。
とにかくエロが書きたいと、そのことだけしか頭になかったので。
エロとクオリティーを両立させられるようになりたい…(涙。
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