92.足から伝う体液




「あー、やっぱ広ぇ風呂はいいな」


ナミが、久しぶりにまとまった金が入ったから、少しだけ贅沢をしようと言い出し、

少しだけ高いホテルの少しだけ高い部屋に、は、ゾロと2人で放り込まれた。


「親父くさいよゾロ……」


部屋に入るなり盛ったゾロに押し倒され、一戦交えた後、は部屋についていた

バスルームへと引っ張り込まれた。

バスタブとシャワースペースが別になった風呂は広く綺麗だ。


「お前もさっさと入れよ」

「身体流してからね、っと……やばっ」


立ったままシャワーを浴びようとしていたの内腿を、白っぽく濁った液体が伝う。

それが先ほど出されたゾロの体液であることなど、誰が聞かずとも明らかで。


「っ……」


ごくりと、ゾロの喉が鳴った。

湯船に浸かりを眺めていたゾロの、ほぼ目の前でおきたそれに、性欲の強い

彼が反応しないわけがない。


の滑らかな内腿に一筋伝うそれが、バスルームの明かりにてらてらと光る様は

艶かしい以外の何と言おうか。

あと一歩興奮したら、鼻から血を吹いてしまいそうだと思った瞬間、ゾロの理性は

ぷちりと切れた。




「ん?」


低く呼んだゾロの声に、シャワーを出そうとしていたの手が止まる。


「え? あ、ちょっ……ゾロ!?」


いきなりざぱっと立ち上がったゾロは、ガッと音が立つほどの勢いでの腰を

捕らえ、バスタブの中へ引きずり込んだ。


「湯は後でかえてやる。今は大人しくやらせろ」

「は? 何言っ……っ! あ、やだっ、ゾロ!」


後ろから抱きしめられる形で湯船に沈められ、いきなり指を突き込まれて、

解しているのか掻き出しているのかわからない動きではそこを開かれる。


「い、や……ゾロぉっ」


ごぽっと体内に湯が入る感覚と同時に、そこから掻き出された白濁色の体液が

湯の表面に浮いた。

まるで自分が粗相したかのようなそれが、には途方もなく恥ずかしくて。


「やだ、やだ……ゾロっっ」


もうすっかり涙目になってしまったの顔を見て、しかしゾロは、さらに

のっぴきならないところまで煽られてしまったらしく、を半回転させて

向き合う形に抱きなおすと、もうすっかり育った自身を解したそこへ押し込んだ。


「い、やあぁっ」


悲鳴に近い声を上げてのけぞり、ひどいと詰るを、後で優しくしてやるからと

宥め、浮力のきいた湯の中での情交は、その後2度続いた。


が、ベッドに戻って後、の脚から伝う体液のあの光景が脳にこびりついて

しまったゾロが、優しくするという約束を守ったのは、さらに2度、後のことだった。












〜End〜





あとがき

せっかく脚に白濁が伝うという素敵なシチュエーションなのに、
そのシチュを生かしきれていない自分が切ない……(猛省。
精進します(って何年前から言って進歩してないんだ自分)

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