告白 4
「まったく、帰ってきた早々に喧嘩なんて、どーゆー神経してんのよ!?」
あの後、ナミさんと一緒に帰ってきて、ゾロを見つけたルフィのゴムタックルをくらうまで喧嘩してた俺達は、ナミさんにしっかり怒られた。
「おかえりパーティしようぜ!」
みんながそろった甲板で放たれたルフィの言葉に、
「世界一おめでとうパーティもだ!!」
チョッパーが、
「っしゃー、飾りつけは任せろ!」
ウソップが、
「あたしも手伝うわ」
ロビンちゃんまで笑顔でノって。
ため息をついたナミさんが、笑顔を見せたことで、今夜はパーティに決定した。
明日また買出し行かなきゃなんねぇかな…。
ま、いいけどよ。
どんちゃん騒ぎは夜中まで続いた。
あ、ウソップとチョッパーはもうだめか?
ルフィも足つきが若干やばい感じだし…
そろそろお開きだな。
ゾロは1週間ほど前からこの島にいたらしい。
この島のエターナルポースを持ってた船に便乗させてもらったそうだ。
この先どうするか考えているうちに島の中で迷って、やっとこさ港に着いたらGM号に遭遇した、とは本人談。
しかし、マジで迷子になってたとは…。笑い事だぜ、まったくよぉ。
「サンジく〜ん!あたしたち部屋に戻るから〜。ルフィたち、ちゃんと部屋で寝かせてね。」
ナミさんの声に顔をあげれば、
「は〜いナミさんっ!お任せを!」
視界に入るのは、部屋へ向かう美女2人と、つぶれた男共2人+1匹。
「じゃ、おやすみ〜」
「おやすみナミさん、ロビンちゃん。」
「おやすみなさい。」
パタン、と扉が閉まり、辺りはそれきり、しんとなった。
静かだ。あの夜と同じ静けさ…。
「取り敢えずこいつら片付けねぇとな。」
男部屋のハッチから放り込んどけばいいだろ。重いしな。
ハッチを開けて有言実行。
どかどか、ごんっという音がしたが…まぁ大丈夫だろう。
ゾロは蜜柑畑で飲んでた。
「よう。」
声をかけると、ゆっくりとこっちを振り返る。
「静かだな。」
「あぁ…」
「あの夜みてぇだ…」
「そうだな…」
隣に腰を下ろせば、肩を抱き寄せる腕に捕らわれる。
「泣くなよ?」
「泣かねぇよっ!」
俺だっていつも涙腺壊れてるわけじゃねぇ。
「キス、していいか?」
殊更ゆっくりと、穏やかに問われ、
「きっ、聞くなバカ」
瞬間、自分が赤くなるのを感じた。
ゾロが、笑って唇を寄せてくる。
重なった唇は、別れの夜のそれより甘かった。
そのまま押し倒されて、こんなとこじゃ風邪ひく!という抗議は強引に塞がれた。
「愛してるぜ、サンジ。」
行為の最中、耳元に囁かれたその言葉が、めちゃくちゃ嬉しかったことは…
まだ秘密。
〜End〜
★あとがき★
約1年前に書いたものを発掘。確か、初ゾロサン。
しかし ほとんど 手はいれておりません。(話が変わってしまいそうだったから…)
それにしても…甘…。サンジに乙女入ってるからですね(滝汗。
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