午前5時、バスルームに響くシャワーの音。
ふわりと甘い香りのする泡を洗い落としながらは ほう、と 息を吐いた。
身にまとわりつく甘い気だるさは、昨夜 ロイから与えられた情欲の名残。
熱い お湯と共に それを流し切ってしまおうとは 頭からシャワーを被る。
と、バスルームのドアが開いた。
「あ…ロイ」
「ひどいじゃないか、。」
入ってきたロイは、からシャワーのヘッドを取り上げ
後から抱き込みながら 拗ねたような口調で言った。
「え、ひどいって…」
「私を置いて、一人でシャワーを浴びてしまうなど…」
「ロイは気持ち良さそうに寝てたから…」
「目が覚めて、隣に君がいなかったら、寂しいじゃないか。」
ぎゅうぎゅうと を抱き締めながら、
その手はの 胸の飾りを探り当てる。
「えっ…ちょっ ロイ?」
小さな突起を きゅうっと摘んで 流しっぱなしのシャワーを当てる。
「あっ…やだ、ロイっ!! 」
「私が どれだけ寂しい思いをしたか…」
の耳に吹き込むように、
「思い知らせてあげよう。」
吐息で囁く。
「身体に、ね。」
「あっ…あんっっ」
胸の突起を弄られ、の腰が跳ねる。
「それに、昨夜は 中に出してしまったからね。」
ロイの口調に、意地の悪い笑いが含まれていく。
「掻き出してあげないと、お腹が痛くなってしまうだろう?」
「ぁ…」
胸から下腹へと落とされるロイの手。
ゆるく勃ちあがりかけた自身を握り込まれ、
は 快感の波に、身を任せる他なかった。
※ ※ ※
「やっ!ロイっ…そんな…ぁあっ」
バスタブの淵に手をかけ、タイルの床に膝をついて 高く腰を上げさせられる。
は 羞恥に 身を赤く染めた。
くちゅり と、ロイの指が孔の奥を探っている。
2本の指で掻き回され、とろりと内股を伝うのは 昨夜の情欲の残滓。
粘着質の液体に内股を辿られ、
既に勃ちあがりきっている自身が、ふるりと 震えた。
「い…やだ、ロイっ おねが…っっ」
「そろそろ、いいかな。」
大方 掻き出し終えたのだろう。
ロイがシャワーヘッドを取り、少し温めの 湯を出した。
は 首だけを巡らせ それをぼーっと眺めている。
力ないの視線を受けながら ロイは、
片手での後孔を押し広げると、そこにシャワーを宛がった。
「あっ?やっ…やぁっっ」
勢い良く体内を犯していく水流に、は声を上げる。
ロイは それにも構わず が泣き出してしまうまで
の中に 湯を注いだ。
やっと解放されると、ひくつくの後孔からは、こぷりと 湯が溢れた。
「ロ…イ。ね…欲し…っ」
抱かれることに慣れたの身体には、お湯の柔らかな流動は
ただ 煽られるだけの責めにすぎず、の自身は
ロイによって穿たれ、その熱を解放することを 望んでいる。
「せっかくキレイにしたのに…また欲しいのかい?」
そうなることを わかっていて、ロイは自分を煽ったのだと
には わかっていたが、中途半端に熱を凝らせた身体では、
素直に頷くしかない。
「い…れて。ね、ロイのっ」
いい終わるか終わらないか、そんなタイミングで押し入ってきた
ロイの熱塊に、は 背を仰け反らす。
「あぁ…ぅんっ…あぁぁっっ」
ずっ、と 一気に押し込まれ、その衝撃に は 堪える間もなく果てた。
それでも、揺さぶられれば その花茎は また甘い熱を孕み、
再度の遂精へと 駆け上がっていく。
「、綺麗だ…」
囁くロイの声に、は 感じ入ったように 身体を震わせた。
※ ※ ※
「もう!これじゃぁ 何の為に早く起きたんだか…」
「悪かったよ。」
「悪かった、なんて 思ってないでしょ!」
「まぁ そう 怒らずに…」
バスルームで 一戦交えて その後。
ダイニングのテーブルに並んだトーストとコーヒー、サラダという
簡素な朝食を食べながら、は ロイに不満をぶつける。
「もっと まともな ご飯 食べていくはずだったのに…」
「食べただろう?」
「へ?」
「下の口から…」
「下品!」
ばん、と テーブルを叩いて立ち上がるは、青い軍服に身を包んでいる。
「うわっ!もう6時じゃないか!」
今朝は6時半までに司令部へ行かなくてはならないから、と
5時前に起きたのに、ロイに邪魔されたせいで もうギリギリの時間だった。
「ったく…自分は 8時からで気楽かもしれないけど…」
ぶつぶつと 文句を言いながら、食器を下げて
さっさと外出の支度をするは 微妙に腰を庇っている。
「じゃ、行ってきます!」
片付け よろしく、と言い残し 玄関を出ようとして、は ロイに腕を掴まれた。
「わっ…ちょっ、何?」
「行ってらっしゃいのキス。」
「どうせ後で 司令部で会うでしょ!」
「いいから。」
ちゅ と、軽いキスを受け取って、は家を飛び出して行った。
「独り占めしたいんだ、って…」
走っていくの、その姿を見送りながら、苦笑してロイが呟く。
「そろそろ わかってくれても、いいんじゃないか?」
翔けて行く背中が 朝日の光の中に キラキラと輝いた。
〜End〜
あとがき
激甘ロイの微鬼畜えっち。いかがでしたでしょうか。
楽しんでいただけましたら幸いでございます。
23000HIT ありがとうございました。
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