「ちょっ…長太郎!ちょっと 待てってば!!」
氷帝学園3年 。只今 軽く ピンチです。
天気が良かったから、かったるい5限をフケて 屋上にいた。
寝転がって、昼寝をするのも勿体無いくらいの青空を、ぼーっと見上げていたら、
突然 頭上に 影が落ちた。
「長太郎…」
そこに立っていたのは 1つ年下の後輩。
「サボリですか?先輩。」
「お前もだろ?」
「いいえ。俺は 自習です。」
にっこりと笑って 答えるけどな、
「だったら自習しろよ。」
自習時間に教室から出ていい、なんて話は聞かない。
「サボってる先輩に 言われたくありません。」
笑顔で 毒吐きやがる。
「それに、冷たいですよ。せっかく二人きりなんだから、もう少し 甘い雰囲気になったっていいでしょう?」
仮にも恋人同士なんですよっ!と力説する長太郎とは、『恋人』という関係になって 約3ヵ月。
キスもHも、一通り済ませた仲だったりする。
寝転がったままの俺の上に覆いかぶさってくる 長太郎。
「こら、ここは学校だ。」
「誰も来ませんよ。授業中ですもん。」
「お前は 来ただろうが。」
口付けられて、そのまま 受け入れたのが まずかった。
「お…おいっ!ちょっ どこ触って…」
「せっかくだから、ここでシましょう?」
何ィっ?!
「じょっ…冗談じゃ…」
「ありませんよ、もちろん。」
もう泣きてぇ。
笑顔で俺の服を肌蹴ていく長太郎。
「あっ…」
胸の飾りに口付けられて、下腹部に手を這わされる。
「ちょっ…本気かよ?」
「本気ですよ。先輩だって、もう その気でしょう?」
言われて、自分自身の状態を知る。
……隠し様がねぇ…。
ソコはもう 自己主張をはじめている。
「バカ、長太郎っ!マジ やめろって!!」
「いやです」
いやです…って お前…。
「先輩」
「何だよ」
「諦めて下さい。」
にーっこりと笑って、とどめを刺された感じだ。
「無茶言うな。」
※ ※ ※
結局。
そのままヤられました。
「う゛────っ」
「唸らないで下さいよ。」
「う゛────っ」
「………。」
「う゛────っ」
「先輩…」
唸り続ける俺に、長太郎が呆れていく。いや、困ってんのか?
「わかりましたよ。ごめんなさい。もう こんな所で シないから。」
ちゅっ、と キスされて、
「ゆるして?」
瞳を覗き込まれたら、もう 何も言えない。
…俺…こいつに 弱すぎだ…。
「…今回は、許してやる。」
わざと 偉そうに言えば、
「自分だって感じてたくせに…。」
ぼそりと呟くから、
「何か言ったか?」
と、笑顔で聞いてやった。
「いいえ。何でもありません。」
どうやら、長太郎は ちょっと拗ねているらしい。
「授業 終わるまで あと20分か…」
6限は…出るかな。
今は、取り敢えず…寝とこう。
「一緒に寝るか?」
と、聞いてみれば、
ちょっと拗ねたままの長太郎は、無言で近づいてきて、
俺を胸に抱き込むと、そのまま横になった。
「ぷっ…」
くくくっ、と 肩を震わせて笑えば、
「何ですか?」
やっぱり ちょっぴり拗ねたまま 問われる。
「いや、かわいいなー、と 思って。」
だから 離れられないんだけどな。
俺の 可愛い発言に、複雑な顔をしている長太郎の胸に顔をうずめ、
残り20分 昼寝をすべく、思考を放棄した。
あー…あったけぇ…。
〜End〜
あとがき
微エロにしても 温い作品になってしまいました…。
俺が30分で書き上げたら こんなもんです(涙。
テニスが少なすぎるので、突発で1本頑張ってみました。
長太郎、書きやすかったです。
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