はりつめたセックスを、柔らかい粘膜に包まれ、ぬるりと うごめく
舌に強く撫でさすられる。
裏筋を押し揉むように擦られてしまえば、甘えたような声が零れた。
「っ…ねが…も、イ…きた…あんっ」
べろべろと舐められ、ずるずると啜られる。
もうイってしまっても おかしくないほどの刺激を与えられているのに
性器の根元を細い紐で きっちりと括られてしまっているために、
解放が叶わない。
このまま焦らされ続ければ、解放を許された時には失禁してしまう
かもしれないという怯えが、羞恥を煽り、それがまた腰の奥に熱を送る。
「んんっ…侑…士ぃっっ」
涙まじりに懇願しても許されず、執拗なまでに吸い付かれ、
甘噛みされて、快感を引き伸ばされる。
じゅくじゅくと 疼くような快感を与えられ続け、は自らの性器の
先端が、放出を望むように ひくりと口を開けるのを感じた。
そこへ、ひたりと当てられた、細い棒。
バレンタインのあの日以来、時折使われるそれは、あの頃より少し
太いものに買い替えられたマドラーだった。
「ひっ…ぅあ…っ」
ずっ、と 埋め込まれるそれは、もうすっかり尿道に馴染んだ感覚に
なっているが、しかし、これほどまでに痛みを伴わずに拓かれたことなど
なかったはずだと、どこか遠くで思う。
中が じくじくと疼く。容赦なく抜き差しされ、ずぶずぶと音が立つほどに
されてさえ、「痛い」という感覚は ほぼ皆無だ。
「ああっっんぅっ!うーっ」
尿道内部から前立腺を擦られ、同時に、蕩けきった後孔に与えられた
長い指で、そちらからも前立腺を嬲られる。
「ひぐ…っぅーっっあぁぁっ」
快感は強烈で、下腹部のその恥ずかしい箇所ばかりが、砕けて壊れて
しまうのではないかという不安定な恐怖と共に、例えようの無い悦楽を
感じて、は高く声を上げる。
「や…やっ!そこ…そん…っぐりぐりって…しちゃ…っっ」
マドラーで、グラスの中身を掻き混ぜるように、狭い そこを掻き回されて、
そうされれば、痛くて当然なはずの そこが、とろりと溶けるように
綻ぶのを感じて、は 怯えに涙を零す。
「や…だ…っっこわ…いっ、それ…やぁっ」
感じすぎて強張った身体を震わせ、ひっと息を呑みながら訴えれば、
ゆっくりと身を起こした忍足が、やさしく唇を合わせてくる。
「ん…んぅ…」
口腔を舌で掻き回されて、性器の中も同様に ゆるゆると掻き回され、
後孔も、そっと内壁を撫でられる。
宥めるように緩やかな快感を与えられて、ふっと力が抜けた。
「可愛えよ、。やらしくて、とっても…」
「あ…っ」
唇を離され、下腹部に含まされていたものも全部引き抜かれて、
熱の根元の紐も解かれた。
唐突に快感から解放されたは、呆けたように忍足を見上げる。
「侑…士?」
あどけないように響くの声に、ふわっと微笑んだ忍足は、
そっとのペニスの先端を撫ぜた。
「あんっ…あ?ひゃあぁぁっっ」
そろりと撫でられる 緩い快感に喘いだ瞬間、ぬくりと異様な感覚に
襲われ、は 目を見開いて引き攣った悲鳴を上げた。
「ひ…っぐっっぁ…」
小さな孔に押し込まれたのは、彼の人差し指。
裂けてしまう。そんな考えが過ぎり、は身を硬くするが、
忍足の指は、ゆっくりと中を撫でさする。
「ん…ぅ」
ぬくぬくと 抜き差しされるうち、だんだんとの表情が
快感に蕩けていく。
「ふ…ぅ…ぁっ」
ぽろぽろと涙が零れ、わけのわからなくなった思考に、ただそこを
太いものに掻き回される、重苦しい感覚だけが快楽と共に いやらしい
部分に広がる。
「き…もちい……ぁ…も…と、なでなで…して…っ」
「どこを?」
ぐちゃぐちゃになった頭で、何も考えられずに口にした言葉に返された
問いは、ひどく直接的で、けれど、深く考えることの出来ないは、
請うように答えを告げてしまう。
「んやぁ…お…ちんちんの…なか…っ」
「ほんまは、何に使うとこなん?」
ここ、と 優しく抉られ、また口に載せてしまうのは、いやらしい言葉。
「ふぁ…ぁ、おし…っこ…する、とこ…っ」
「そんなとこで、感じるんや?」
「かん…かんじる…っからぁっっ」
素直に言葉にすれば、忍足は満足そうに笑って、さらに指を増やした。
ぐちゅりぐちゅりと捏ね回され、3本目を咥え込まされても痛みも何もない。
気持ちいい、と ただそればかりで、何をされているのか、もうわからない
のだ。やがて……
「ひぐっ!?やっ…いやぁっっ侑…っっ」
指を引き抜かれたそこに押し当てられたのは、熱い彼の性器。
滾る肉棒は、その亀頭での尿道口を ぐりぐりと押す。
ゆっくりと、しかし確実に、硬い彼のペニスが、の男の子の部分に
押し込まれる。
「ふ…っぁ……ぁ……」
感覚的に苦しくて、けれど痛みは全くと言っていいほどない。
それを何故、どうして、などと考える余裕もなく、犯される場所は素直に
彼の形に押し拓かれていく。
女の子のそれのように、男を飲み込まされた性器は、悲しいまでに
従順に、ふわふわと彼を包み込み、は 男としての矜持なのど、
元から持ち合わせていなかったかのように恍惚とした表情で、
その孔に抽挿を受けていた。
「あ…あー…っ」
しばらく そこを使われたのち、ずるりと熱を引き抜かれ、そのままそれを
後孔へと突っ込まれた。
ずん、と突かれ、ぽっかりと口を開いたままの性器から、だらりと精液が
溢れ出る。
後孔を突かれるたび、押し出されるように零れる白濁した体液は、
勢いもなく、おもらしをしているかのように流れ続けた。
「い…や…いっちゃ…っ」
イき続けているような感覚があるにも拘らず、さらに高みに押し上げ
られそうになり、は 声を零す。
ぐいっと押し込まれ、最奥に粘つくものを吐き出されて、の睾丸が
痙攣する。
ごぷりと間欠泉が熱を噴くように白濁が溢れ、見開いたままの
目の前が、ゆっくりホワイトアウトしていった。
※ ※ ※
「ん……んー?」
ふと目を覚ますと、は、唐突に下腹部に鈍い痛みを覚えた。
「あ……」
それは あんなことをされれば、と思い、けれど開いた目のその視界に
入った世界に、あれ?と 気付く。
「俺の…部屋…?」
そこは、まぎれもなく、の家のの部屋。
同じ階には両親も眠る、の生まれ育った家の中だった。
「え?何…?何で…」
呟いて、先ほどまで ひどく犯された性器に手を伸ばしてみれば、
「うぇ…っ」
パジャマをまとった そこは、ぐっしょりと濡れていて。
「ま…さか………夢……?」
夢精してしまったのかと思えば一人赤面するしかなく、信じたくなくて
確かめようと、自らの尿道口に指先を伸ばす。
くちっと音を立てて爪が もぐり込んだ…が。
「いっ…たぁっっ」
指先を押し込もうと力を入れた瞬間 走った痛みに、は男の子の
大事なところを握り込んで、ベッドの上を転げまわった。
「やっぱ…夢……?」
何で あんな夢を、と思い、ふと思い出す。
日中、学校帰りに忍足の家に寄ったとき、見せられたもの。
銀色の細長いそれは、ウレセラルバイブレーター、
つまり尿道バイブだった。
『のあそこ、女の子みたいに とろとろに したりたいわ……』
なんて、うっとり呟いてくれた忍足に、思いきり げんこつをくれて
帰って来ただったが。
「まさか……期待、した…?」
言われた言葉に、そうされてもいいかもしれないと、思って
しまったがために あんな夢を見てしまったのだろうと考え至って
しまえば、羞恥に全身が赤くなり、もう居た堪れないどころの
騒ぎではない。
とにかく、この汚してしまった下腹部を何とかしなければと起き上がり、
呆然とする。
そこを濡らす白濁の量は、尋常ではなく…
「シーツも だめか?これ……」
ねっとりとした それが乾いてしまう前に 何とかしなければならないと
いうのに、あまりのことに身動きが取れなくなってしまったは、
もう泣きそうだ。
「っ…侑士の ばかぁっっ」
今ここにはいない元凶を詰ったは、立ち上がって シーツを
引き剥がすと、替えの下着とパジャマを持って、バスルームへと
駆け込んだのだった。
〜End〜
あとがき
夢オチです。現実で出来ないことは夢の中でやっちまえ、と。
ええ。BL界に入った当初から俺の中にありました妄想。
つまりは10年間抱えてきたものってことで(おいおい)
尿道ファック。現実には、切っても多分入りませんよ。
切り開かなきゃ。(そしたら「入れる」ことは出来ないけども)
今回いきなり現実離れしちゃって、引かれやしないかと
もうどきどきです(じゃあ上げるなよって話だ) てへ。
タイトルは、悩みまくってつけた割に内容とあまり合致して
いない感じで……(涙。
ネーミングセンス皆無でどうも……(痛。
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